切削油剤 よくある質問集

アルミ(加工製品)の変色(シミ)を防止する方法を教えてください。

一般的な4つの方法を以下に示します。
1.適正な濃度(20~30倍)で使用して下さい。
2.タンクに混入した他油は製品のシミにつながり易いので、除去して下さい。
3.加工後、製品に付着した油を洗浄やエアーブローで除去して下さい。
4.アルミとの適合性に優れた切削油を使用して下さい。

肌荒れを防止する方法を教えてください。

肌荒れは体質・体調によって個人差がありますが一般的な4つの方法を以下に示します。
1.切削油剤に接触した後は手洗いを励行してください。
2.作業前に手に保護クリームを塗ってください。
3.保護手袋(ビニール手袋)を着用して下さい。
4.切削油剤に対して体質的に敏感な場合は、配置転換などの対策を御検討下さい。

腐敗を防止する方法はありませんか。

一般的な方法を以下に6つ示します。
1.定期的に更油して下さい。
2.防腐性能の高い油剤を使用して下さい。
3.濃度管理(20~30倍)を徹底して下さい。
4.タンク内の浮上油を除去して下さい。
5.稼動率の低いマシンでは定期的にタンク内の液を循環させて下さい。
6.長期間工作機械を停止する場合は添加剤を入れて下さい。

泡立ちを抑える方法を教えてください。

一般的な4つの方法を以下に示します。
1.タンクに消泡剤を添加してください。
2.消泡性に優れた切削油剤を使用してください。
3.機械的な見直しをしてください。フィルターの目詰まりやタンクの構造により泡立つことがあります。
4.濃度管理(20~30倍)を徹底し適正な倍率で使用してください。

原液の希釈方法はどのようにすれば良いですか。

水に対してそれに応じた原液を添加し攪拌して下さい。
これを逆にすると乳化形態が変化し、安定性を崩す場合がありますので注意して下さい。
タンク容量が不明なときはペール缶等で予め希釈した液を作り張り込んで下さい。
尚、ミキシングバルブ(自動希釈装置)を使用しますと正確で容易な希釈が可能になります

工作機械の塗装剥離を防止する方法を教えて下さい。

水溶性切削油剤に適した塗料を使用してください。
フタル酸塗料、ラッカー塗料などは水溶性切削油剤に弱く、剥離の原因となります。ウレタン塗料、エポキシ塗料による焼き付け塗装をお勧めします。
またPHの高い切削油剤は塗装剥離の原因となり易い傾向があります。

水溶性切削油剤を使用するとき工作機械適合性に関する注意事項を教えて下さい。

工作機械が水溶性切削油剤対応のものであるか、確認してください。
水溶性切削油剤に弱い塗料を使用している場合、塗装剥離を起こすことがあります。
また水溶性切削油剤に弱いシール材を使用している場合、膨張や収縮、溶け等のトラブルを発生する可能性があります。

濃度の管理はどのように行えばよいのですか。

現場での濃度測定は屈折計(糖度計)による測定が一般的です。
各油剤の濃度検定線図を用意しておりますので、お申し付けください。
なお測定にあたってはタンクの浮上油が混入しないようにご注意ください。

水溶性切削油剤の廃液はどのように処分したらよいのですか。

水溶性切削油剤を廃棄するためには、廃液処理が必要です。
また処理後の液の性状が各自治体が定める環境基準値に適合するまで処理をする必要があります。
従って一般的には水溶性切削油剤の廃液は廃液処理業者に引き取っていただくことをお勧めします。

水溶性切削油剤にはどのようなものがありますか。

水溶性切削油剤には以下の4種類のタイプがあります。
1.エマルジョンタイプ
水で希釈すると牛乳のように白濁するタイプで、多量の基油と界面活性剤を主成分とする潤滑性に優れたタイプです。
2.ソリュブルタイプ
水で希釈すると透明もしくは半透明になるタイプで、比較的多量の界面活性剤を主成分とし、小量の基油を配合した洗浄性に優れたタイプです。
3.シンセティックソリューションタイプ
水で希釈すると透明になるタイプで、合成潤滑剤を主成分とし、洗浄性・冷却性に優れたタイプです。
4.ケミカルソリューションタイプ
水で希釈すると完全に透明になるタイプで、無機塩を主成分とし、洗浄性・冷却性に優れたタイプです。

水溶性切削油剤の寿命はどれくらいですか?またどのように寿命と判断しますか。

下記の状況になれば寿命と判定できます。
1.液の劣化が激しい場合。
濃度が適正であっても腐敗、錆が顕著な場合。
濃度が高くてもPHの上昇が全く見られず、液の回復が見込めない場合。
2.他油の混入が極端に多くなった場合。
液の外観変化が激しい場合(褐色化、灰色化)。機械のベタツキが激しくなった場合。
液寿命は使用条件によって異なりますが、6か月から2年程度での更油が一般的です。

水溶性切削油剤の貯蔵についての注意点を教えて下さい。

屋内に貯蔵し、極端な高温および低温となる場所での貯蔵は避けてください。
また水分、異物等が混入しないように原液の貯蔵時は常にフタを閉めるようにして下さい。
長期間の貯蔵は避け、半年以内にご使用ください。

水溶性切削油剤の貯蔵の場所および量についての規制はありませんか?

ほとんどの水溶性切削油剤は消防法において「非危険物」に該当しています。
非危険物は貯蔵等に関する届け出は必要ありません。
消防法の該非はMSDSでご確認いただきますようお願いいたします。

水溶性切削油剤を選定する時の注意点を教えて下さい。

水溶性切削油剤は数多くの商品がありバラエティに富んでいます。
このため商品ごとに傾向は若干変わるのですが、一般的な水溶性切削油剤の選定時の注意点をタイプ別に示します。
1.エマルジョンタイプ
鉱物油が多くふくまれているため、機械や製品に残りやすく、ベタツキの発生、洗浄性の低下を招き易くなります。また防腐性がソリュブル型に劣る傾向があります。
2.ソリュブルタイプ
浸透性、冷却性に優れますが、潤滑性ではエマルジョン型に劣る傾向があります。また、潤滑油等の混入により、白濁することがあります。
3.シンセティックソリューションタイプ
冷却性に優れますが、アルミ材などの軟質材料の加工ではエマルジョン型に比べ仕上げ面粗さが劣る傾向があります。
4.ケミカルソリューションタイプ
基油を含まないため、潤滑性は期待できません。浸透性が高いため、塗装剥離や肌荒れのトラブル発生のリスクがあります。