ホットメルト接着剤 よくある質問集

糸引きの考えられる原因と対策を教えてください。

(1)ホットメルト接着剤のその温度での粘度が高い場合、溶融温度を上げる。
(2)ホットメルト接着剤の粘度が高すぎる場合、低粘度のものを使う。
(3)周囲の雰囲気温度が低過ぎる場合、周囲の温度を上げ安定させる。
(4)被着物とノズルの距離が離れすぎている場合、お互いに近づける。
(5)ノズル選定が適正でない場合は、適正ノズルに変更する。

シール用のEVA系ホットメルトとゴム系ホットメルトの性能上の分かり易い違いを教えてください。

弾力性が異なります。ゴム系ホットメルトの方が弾力性が大きい。
EVA系は成型後シールする場合に塗布します。
ゴム系はシール剤塗布後、成型する場合に使用されます。

ホットメルト接着剤はどのようなものですか。

ホットメルト接着剤は水や溶剤を全く含まない熱可塑性樹脂を主成分とした常温で固体の接着剤です。一般にはホットメルト接着剤をアプリケーターと呼ばれる加熱溶融塗布装置により溶融し、液状としてガンにより被着体に塗布し、圧着、冷却させて接着が行われます。接着に要する時間は冷却固化に要する時間だけでよく、数秒~数分で接着が完了します。

オープンタイム、セットタイムについて教えてください。

高温で溶融しているホットメルト接着剤は冷却して粘着性がなくならない間に塗布して貼り合わせる必要があります。オープンタイムは被着材に塗布したときから温度が下がって粘着性がなくなるまでの接着可能時間のことです。通常数秒から数分程度ですが、使用条件、周囲環境およびホットメルト接着剤の配合によって決まります。
セットタイムは被着材に貼り合わせたホットメルト接着剤が冷却固化して初期接着力を示すまでの時間をいいます。

接着強度について教えてください。

一般にホットメルト接着剤の接着力の評価には引張り接着強さ、引張りせん断接着強さ、圧縮せん断接着強さ、剥離接着強さが用いられます。

(1)引張り接着強さ(N/cm2)は接着面と直角の方向に引張る場合の力を測定して、単位面積当りの破壊力で表わします。

(2)引張りせん断接着強さ(N/cm2)は接着面と平行に被着材が互いに反対方向に引張られると、接着剤層にせん断力が働いて破壊されるので、破壊力を接着面積で除して表わします。

(3)圧縮せん断接着強さ(N/cm2)は木材・金属・ガラス・硬質プラスチックなどに用いられます。
  引張りせん断接着強さと同じく、接着面に平行な力が加えられます。

(4)剥離接着強さ(N/25mm)は金属箔・ゴム・布・プラスチックフィルムのようなフレキシブルな材料の接着試験に用いられます。試験片の幅は25mmで、一般に180°あるいは90°の角度をつけて引き剥がすときの力を測定します。

耐熱性について教えてください。

ホットメルト接着剤を実際に使用した最終製品の使用温度の上限を示します。
一般には軟化点と剥離温度を測定して、耐熱性を表示します。

軟化点について教えてください。

固体から液体に変わる境目の温度です。軟化点が低いホットメルト接着剤は高いものより低い温度で溶融しはじめるので、アプリケータの選択に必要な指標です。ホットメルトで接着された最終製品の耐熱温度は軟化点より20℃以上引いた値になります。軟化点はJISK2351に基づく環球法で測定します。

熱安定性について教えてください。

ホットメルト接着剤は加熱して使用するため、継続加熱により変質しないことが要求されます。
一般的な試験方法はホットメルト接着剤を180℃のオーブンに入れ、経時的に溶融粘度と色相変化を測定します。

溶融粘度について教えてください。

ホットメルト接着剤が溶融したときの粘度をいいます。溶融粘度はB型回転粘度計(ブルックフィールド社製)を用いて最適使用温度における粘度を測定します。一般に低粘度品では140から160℃、高粘度品では160~180℃における粘度を示します。