油圧作動油 よくある質問集

水-グリコール型作動液を使用する上で、サクションフィルターに関するポイントを教えてください。

・吸入抵抗が120×102Pa(90mmHg)以下になるようにしてください。
・ポンプの吸入流量の1.5~2倍の濾過能力の設計がのぞまれます。
・材質はステンレス製が最も適しています。

水-グリコール型作動液を使用する上で、ポンプに関するポイントを教えてください。

標準型ベーンポンプ単段(7MPa),二段(14MPa),単段高圧ベーンポンプ(14MPa),内接型歯車ポンプ(21MPa),アキシャルピストンポンプ(21MPa)に使用できます。
設計上の詳細については、各油圧機器メーカーとご相談ください。

水-グリコール型作動液を使用する上で、液面計に関するポイントを教えてください。

・できる限り、ガラスなどの無機質の材質を使用してください。
・合成樹脂を必要とする場合は、機械加工成形によるアクリル、塩化ビニール、もしくはポリプロピレンを使用してください。
・ポリカーボネート樹脂はクラックを発生する場合がありますので、使用は避けてください。

水-グリコール型作動液を使用する上で、塗装および液槽に関するポイントを教えてください。

・液槽内面は塗装しないでください。
・油圧装置本体の外面塗装には、ビニール樹脂系あるいはエポキシ樹脂系の塗料が適していますが、長期間の耐久性は期待できません。
・液槽はエアブリーザー以外はできる限り密閉状態に保ってください。
・液温が50℃をこえないよう、冷却器を取付けてください。

水-グリコール型作動液を使用する上で、油圧システムのシール、ホース、アキュムレーターに関するポイントを教えてください。

・皮、コルク、紙などの吸水性のものは避けてください。
・通常の使用条件下では、ニトリルゴムが適しています。比較的高温になる場合には、EPゴムが適します。(但し、EPゴムは鉱油に対しては不適です。)
・ウレタンの使用は避けてください。
・水-グリコール型作動液仕様の高圧ホース使用をお薦めします。

水-グリコール型作動液を使用する上で、油圧システムの金属材料に関するポイントを教えてください。

亜鉛、亜鉛メッキ、カドミウム、カドミウムメッキは沈殿物を生じますので、使用は避けてください。
マグネシウムは腐蝕しますので避けてください。
アルミニウムは長期使用や異種金属との接触によって、点食や電解腐蝕を生じることがありますので避けてください。

フラッシング方法について教えてください。

・前回の使用油をできるだけ完全に抜き取り、専用のフラッシング液または難燃性作動液新油で十分なフラッシング運転を行ってください。フラッシング運転後はフラッシングに用いた液をできるだけ取り除いてください。
・装置新設の際、あるいは鉱油系作動油や他の難燃性作動液から切り換える場合、フラッシングを行わなかったり、フラッシング液を使用しなかった場合、性能不良や不溶解物質発生の原因となりますので、フラッシングを充分に行うことをお薦めします。
・前回使用油種によりフラッシング方法がことなりますので、詳しくはお問い合わせください。なお、当社では、フラッシング専用液をレンタルにてご提供いたしております。

水-グリコール型作動液の使用温度範囲について教えてください。

油圧機械の設計においては、作動液の温度が適正温度(約40~50℃)に保たれるように設計されております。特にハイドールHAWには約40%の水が含まれており、油圧タンクの温度上昇には充分注意して50℃を超えないようにして下さい。

ハイドールHAWの使用基準について教えてください。

・最良の状態で使用していただくために、次のように使用基準を設定しています。
   外観:赤色          動粘度:46.0~56.0
   水分(%):37~43     アルカリ価:130~170
   pH:9.0~11.0        鉱油分:1%未満
   夾雑物:trace以下
・作動液をこの基準内に保持するために、調整基準として[水分(%):38   アルカリ価:135]を設定しています。使用液がこの基準を下回った場合は、水および指定のアルカリ価調整剤の補充が必要です。
・管理を必要とする基準は、設計条件、使用条件などによって異なりますが、分析後の調整によっても、設定された使用基準を維持できなくなったときには、交換が必要です。

水-グリコール型作動液の水分変化の原因と影響について教えてください。

水分減少の原因は、水分の蒸発です。
水分が少なくなった場合、難燃性能の低下および動粘度の増大によるエネルギー損失・圧力損失・機械効率低下・キャビテーションエロージョンなどの問題が発生します。
水分増加の原因は、補給水量の入れすぎやクーラ破損等による外部からの水分混入です。
水分が多くなった場合は動粘度が低下するため、潤滑性能低下による摩耗増大・ポンプ内部リークによる効率低下・精密制御の困難などの問題が発生します。

水-グリコール型作動液の動粘度変化の原因と調整方法について教えてください。

動粘度変化の原因は2つ考えられます。
1.水分量の変化による動粘度の変化
水分が減少している場合は、潤滑管理表の指示に従って水分を補給してください。
水分が増加している場合は、トラブルが発生する危険性がありますので、営業マンにご相談ください。

2.劣化による動粘度の低下
調整は困難です。管理基準から外れた場合は、作動液の交換が必要です。

補給水について教えてください。

作動油中に含まれている水は常温でも少しずつ蒸発していきます。使用状態に合わせて水の補給が必要です。補給する水は蒸留水、イオン交換水、ボイラー凝縮水を「ごみ」などの混入物のない状態で補給してください。

フィルターの保守管理について教えてください。

・使用状態や周囲の雰囲気により若干異なりますが、少なくとも月に1回程度の点検が必要です。
そのとき、フィルターを取り外し、水またはお湯でよく洗ってください。
・鉱油、グリース等油脂成分は、水-グリコールの添加剤と反応しスラッジ状の不溶解物を生成し、フィルターの目詰まりの原因となりますので、できるだけ混入を避けて下さい。どうしても混入が避けられない場合は、鉱油、グリース等油脂成分の濃度を1%未満に抑えるよう、定期的な除去作業を行ってください。

水-グリコール型作動液の点検方法について教えてください。

・水-グリコール型作動液を使用して運転開始する場合、使用条件に合わせて、一般には2~4か月(1,500~3,000時間)に一度の点検を実施いたします。
・点検用サンプルについては、当社で使用基準各項目について分析を行い、結果を「潤滑油管理試験成績書」にてご報告いたします。