~紀元前 | 石器時代、黒曜石を矢じり、槍先を固定するのにアスファルトを使用。 アスファルトを熱で溶解して使用したと考えられ、これがホットメルト接着剤の原型となる。 |
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1952年頃 | 米国でブレンド技術が発展し、いわゆるホットメルト接着剤として製靴用接着剤(ポリアミド系)や ミルクカートン容器のコーティング剤が市場で使われ始める。 |
1961年頃 | エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)が米国で工業化され、そのブレンド技術が発達するとともに塗布装置(アプリケーター)も進歩して、ホットメルト接着剤が本格的に普及していく。 米国で子供用紙オムツの生産が始まる。 |
1965年 | EVA系ホットメルト接着剤が製本の無縫閉じに使用される。 |
1976年 | それまで紙オムツの組み立て用で主流だったEVA系ホットメルトから、生産性や接着性、風合いの向上を図る目的で、ラベル用途で実績のあったゴム系ホットメルトが日本で初めて紙オムツ用の組立てで実用化される。 |
1996年 | 湿気硬化型反応性ホットメルト(PUR)が開発されて建築資材用途に使用される。 |
ホットメルトの効力を発揮するために、以下の内容からご相談ください。
アプリケーターとはホットメルト接着剤を溶かすための装置で、以下の構造から成り立ちます。
【塗布方法】ビード塗工、Tダイ塗工、スプレー塗工、スパイラル塗工、ロールコーターなど
アプリケーターの詳細については、各メーカーのホームページをご覧ください。
現場作業改善のため、溶剤系接着剤から溶剤が含まれないホットメルト接着剤の使用を検討しました。また弱点である耐熱性を補い、対PPへの接着力が良好な反応型オレフィン系接着剤(POR)を導入しました。
風合いの向上と塗工量の削減を図る目的で、精密なパターン塗工が可能なホットメルト接着剤を導入しました。
また、塗工性向上と塗布装置の温度を下げることができる低温塗工性が良好なホットメルトを導入し、歩留まり向上と約10%電気代(塗布装置から発する熱量のダウンによる空調の効率化と塗布装置の電気使用量減)の削減が可能となりました。
エマルジョン及び溶剤系接着剤から環境問題の対応と印刷工程とラベル加工を同時に行うことで生産性向上が目的で、乾燥工程が不要なホットメルト接着剤を導入しました。また水分がラベルに移行して、ラベル自体の反りが起こるという現象がなくなり、製品の不良率が少なくなりました。
またパターン塗工が可能なホットメルト接着剤により、不要な糊面をカットすることが可能となりました。
塗布量の削減と軽量化を目的に発泡対応なホットメルト接着剤を導入し、塗布量1/2に減らすことができ、軽量化とコストダウンに繋がりました。
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参考文献
財団法人日本衛生材料工業連合会 50年の歩み
日本接着協会誌 Vol.24 NO.12、接着剤読本