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第13回中性子装置設計工学研究学会(DENIM XIII)で研究成果を発表します

【学術発表概要】
当社は、第13回中性子装置設計工学研究学会(13th Design and Engineering of Neutron Instruments MeetingDENIM XIII))にて耐放射線性潤滑剤の研究成果をポスター発表します。
本学会は、巨大加速器を主とする世界中の中性子関連施設に関与する研究者や技術者が参加し、中性子制御や装置設計に関する最新の研究成果や技術動向などについて、様々な議論や発表が行われる国際学会で、今年は日本で開催されます。
本学会で行われる技術ポスターセッションでは、苛烈な中性子環境下で稼働する機器への潤滑を想定した、世界初となる中性子リッチ混合線を用いた当社製耐放射線性潤滑剤への照射評価、照射後の潤滑剤の化学的変質の細部分析・劣化機構の解明における学術研究(*)成果を発表します。

タイトル :耐放射線性潤滑剤に及ぼす、中性子線が支配的な混合線の影響とその劣化機構に関する世界初の研究
発 表 者 :研究開発部 林 義和

【学会開催概要】
名   称:第13回中性子装置設計工学研究学会
日   時:2024924日(火) ~ 927日(金)
会   場:JAEA東海みらい基地(茨城県那珂市東海市船石川駅東3-7-25
主   催:国際中性子計測技術者協会(ISNIE
公式サイト:https://mlfinfo.jp/sp/denim2024/index.html

【社会的意義・活動の継続】
当社は研究開発型企業として今後も新たな潤滑剤の研究開発を継続し、照射評価を重ね、より高耐久性と潤滑性を有する潤滑剤の開発を通して、世界の放射線関連施設や来るべき核融合発電、また宇宙用途に至るまでの安全・安定稼働、先端科学、人類の進歩に貢献します。

(*)世界三大加速器プロジェクトの一つである欧州プロジェクトのCERNESS、ブレシア大学と当社との共同研究。
CERN(欧州原子核研究機構、世界最大規模の加速器を用いて素粒子物理学および原子核物理学の研究・技術開発を行う研究施設)
https://home.cern/
・ESS(欧州核破砕中性子源、世界最強の中性子源を使い、物質の構造や運動の研究開発を行う研究施設)
https://europeanspallationsource.se/
・ブレシア大学
https://www.brescia.edu/