次世代事業の創出
存在意義(パーパス)と目指すべき姿(ビジョン)
社内の意識改革に取り組む中で、研究開発に対する全員の意識の共通化を図り「人と地球をかがくの力で元気にする」というパーパスを設定しました。これは化学に限らず、薬学、生物学、医学、物理学、データ化学など広範な科学分野を通じて社会課題の解決に挑んでいく姿勢を示しています。
また、ビジョンとして「我々は境界領域のスペシャリストである」と定めました。「境界領域のスペシャリスト」というフレーズは以前から潤滑や接着の観点から物質同士の境界という意味で用いていました。
今後は、化学を超えた様々な学際分野の「クロスボーダーとしてのスペシャリスト」を目指して、研究開発に取り組んでいきます。
研究開発体制
(MOLGADCプロジェクト)
当社グループは両利きの研究開発という考え方に基づき、既存事業と新規分野の研究開発をシンクロさせ、社会課題の解決を目指します。
R&D会議が幹(ハブ)となり、既存事業の技術向上を図る左翼と、「MOLGADC」の取り組みを中心として新規事業の創出に取り組む右翼の両面から進めます。これにより、製品ポートフォリオの高度化や新事業の創出、そしてそれを推進する高度な経験と見識をもつ開発人材を育て、開発戦略と人材戦略を加速させます。
こうした研究開発体制の中で生まれる独自の技術や製品で、環境にやさしく機能にすぐれた高付加価値製品の開発を通して、世界に貢献できるMORESCOへと成長していきます。